初呑み切りを行いました!

以前は夏場といえば蔵内はヒッソリとして、皆ものんびりムード…というのが、酒蔵のイメージだったのかもしれませんが、ここ最近は蔵見学のお客様や、日本酒を楽しむイベント等も多くなって、年中バタバタしているような気がします。

更に、先日梅雨明け宣言があったばかりですが、いきなりトップギアに入ったかのような連日の猛暑。これには、年配の蔵人ばかりでなく、(蔵の中では比較的若い)僕も結構参ってしまっています。

そんな中、本日の蔵内では昔からの大切な伝統行事である『初呑み切り(はつのみきり)』が行われました。通常の酒蔵では冬場に酒造りを行い、もろみを搾った新酒は『火入れ(ひいれ)』という加熱滅菌を行ってから、タンクや瓶に貯蔵されます。そのまま秋口まで静かに熟成させて、味わいが整ったお酒をお楽しみいただくのが通常の日本酒の流れになりますが、貯蔵中のお酒に異常が無いか?や、順調に熟成しているか?飲み頃はいつになるのか?等を見る為に行われる貯蔵酒の検査を『初呑み切り』と言います。密封されていたタンクの下部に付いている「呑み」という酒の取り出し口を「初めて」「開ける(切る)」、という意味から『初呑み切り』と言われるようになったようです。

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初呑み切りは、あまり早くやっても異常や熟成度合いがどうかは分かり難いし、逆に遅過ぎると変化が進みすぎていて手遅れになりかねません。ちょうど6月から7月にかけての時期が発見するのに最適な時期で、通常はどこの蔵元もこの頃に行われるようです。弊社では、例年7月の梅雨明け頃に初呑み切りを行いますが、今年は本日となりました。杜氏が利き酒のセッティングをしてくれて、社員皆で利き酒です。

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利き酒をする際には、味だけではなく、香りを嗅いだり、色や透明度をみたり、五感を駆使して変化を感じます。その際に活躍するのが蛇の目きき猪口。何点も利き酒するので、若いお酒から熟成が進んでいるお酒へと順番に利き酒を行います。その際には、シートに評価や気がついた点を記録しておき、商品化の際の参考にします。特に、蔵元や杜氏という立場で利き酒を行う場合、そのお酒の出荷可能となる時期まで考えながらの利き酒で、状態に満足できない場合には出荷を見送ることすらありますから、その表情は真剣です。

どのお酒も順調に成長しているのが確認出来ました。秋以降、適度に熟成した旨みがあるお酒を皆様にお楽しみいただくことが出来そうです。どうか、お楽しみに!

(六代目蔵元)

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御代桜醸造株式会社

Author:御代桜醸造株式会社
明治初期の創業以来、百有余年。悠々たる木曽川を臨む美濃の地で、若き杜氏や熟練の蔵人が丹精込めて醸す酒…
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